2018年7月18日 (水)

敷き物

敷き物(runner)。
20180718_dug_11 約30cm×60cm

1840年に作られたクッション(枕?;pudevaarと呼ばれるもの)の刺しゅうを真似して作りました。
201807187こちらも、前のknædugと同じところにあったスライド写真をコピーさせてもらいました。(
http://www.folkedragt.dk/Lysbilleder/01%20ED%20brud-broderi.htm--ふたたび写真をここで勝手に使ってしまうことを許してほしいです。)
こちらの実物もどこにあるのか、残念ながらわかりません。
実際の大きさもわからないので、横幅がだいたい60cmぐらい?と見当をつけましたが、もう少し小さいのかもしれません。
20180718_dug_12hedeboの図案はどれも似たりよったりだと思っていましたが、見慣れるうちに違いも感じられるようになってきたのでしょうか、この1枚を見た時には、とても心魅かれました。ほかの図案とどこがどう違うと説明することはできませんが...。ベビーシューズを作る際にも図案の一部を拝借しました。
図案を写している時・刺しゅうしている時は気付かないのですが、こうして出来上がったものを写真と改めて見比べてみると、随分と違うものを作ってしまったことがわかります。元の刺しゅうは、もっとすっきりとした感じがあります。1つ1つの模様が伸びやかです。でも、この違いも個性の現れの1つということで、私の中では良いことにしています。

20180718_dug_13縁取りのレース(hedebo blonde)は、古い衿を見本にして作っています。1800年代にHedebo地方で作られた衿で、Gaardsdal先生がViborg(学校のあったSkalsの近くの町)に住むご婦人から譲り受けたものでした。
学校に行っていた頃、そういった古いhedeboの衿を真似して1枚作ったことがありました。そのときは時間が足りなくて、縁取りレースは一部を省略せざるを得ず、心残りとなっていました。
その時の古いコピー写真を引っ張り出してきて、かつて作れなかった部分も作ってみましたが、レースの作り方をしっかり教えてもらっておけばよかったと今さらながら思います。今回も何ともいびつな仕上がりです。
201807185_2 (1992年 学校で作った衿)

201807186 この敷き物は、食器とガラクタをしまっている棚の上に飾ります。
これまで使っていたものがそろそろ10年になるので、新しいものに取り替えることにしました。
201807184_3 約30×80cm 
昔、学校の誰かがこの長い楕円の刺しゅうを作ることになった時、Gaardsdalが自分用にもついでに図案を写してとっておいた布を「結局、作れなくなってしまったから」と譲り受けました(押しつけられました)。それを半年ぐらいかけて仕上げたのが10年程前です。
このパターンは学校にありました(今もあると思います)が、誰の図案なのか--古いものを写しとったのか、GaardsdalかEllenMarieか或いは他の誰かが考えたものなのか--詳しいことはわかりません。
なんだか凄い模様です。これを見ると、デンマーク人はこういうデザインを美しいと思うのか、と、感覚の違い・好みの違いを知らされます。
葉の大きいところは、わたす糸も長くなりますが、刺しゅう枠を使わないしサテンステッチは下手だし、私には到底きれいに刺せない、難しい模様なのはわかっていました。案の定...な出来栄えです。


   * * *

「今年こそは」と思い切って、この暑さの中、これまで作ったものを少しずつ洗ってアイロンをかけました。
何年も作っているにしては、数はさほど多くないのですが、それでも「何でこんなにたくさん作ってしまったんだろう」と、こんな時には思います。熱くて暑くて干からびそうです...。





2018年4月13日 (金)

Knædug

壁に飾る布(Knædug)。
20180413_knaedug_11_7 約50×60cm

この刺しゅうは、たまたまインターネットで見つけた写真を元に作りました。
20180413_knaedug_12_2誰が開設しているホームページだったかわからなくなってしまいましたが、フォークダンスの団体に関係したものだったように思います(http://www.folkedragt.dk/Lysbilleder/01%20ED%20brud-broderi.htm)。--写真を勝手に使ってしまうことを許してほしいです。
古いHedebo刺しゅうのスライド写真がいろいろと掲載されていますが、刺しゅうの実物がどこにあるのかはわかりませんでした。もしかしたら、どこかに説明が書いてあるのかもしれません。
実物を見る機会がなくて、とても残念です。

刺しゅうの先生をしていた方に頂いた麻布を使ってみました。在庫セールだか閉店セールだかで大量に買ったのに使っていないから、と分けてくださったものです。目の細かく詰んだ布で、刺しゅうしやすかったです。ただ、いつもの16本/cmの布で作るつもりで図案を描いてあったので、いろいろと辻褄が合わなくなってしまいましたが。
そもそもこの写真からは、実物の正確な大きさもわからないし、刺しゅうの細部もわからないので、あまり考えないように、とらわれないようにして、作りました。(にしても、似てなさ過ぎる...?)
20180413_knaedug_14_3写真を出した人は、この刺しゅうをBaldyringと呼んでいます。でも、おそらくBaldyringではなくて、Hvidsømという刺しゅうに分類されるのだろうと思います。Hvidsømにお決まりのチェーンステッチで輪郭線を刺してあるようにも見えます。ただ、私もこれはBaldyringと呼びたいように思ったので、チェーンステッチで刺しませんでした。
写真によれば、布の裾に何の飾りもないのですが、何かしらあったはずだと思いましたので、レースを付けました。このtrend-fletningというフリンジは、縦糸をボビンを使わないで織るらしいのですが、やり方がわからないので、ボビンを使いました。

私からすると、随分と大きな1枚です。
部屋の壁にかけて飾るつもりで作りましたが、このまま吊るすか額装するか決めかねて、丸めたままになっています。フリンジも切り揃えていません。しまいこんだままにならないようにしたいです。


ブログを書くのがとても億劫になってしまい、長らく放ったらかしにしていました。
このdugができあがったのは4月でしたが、今日はもう6月半ばを過ぎています。





2018年3月20日 (火)

小さい靴④

赤ちゃんの靴④(baby shoes)
201803201_201710_baby_sko41 (2017年10月)

昨年の展示会のために作った、最後に出来上がった刺しゅうです。

201803202_201710_baby_sko42これも、赤ちゃん用といいながら、実際には人形が履くような小さなものです。

小さなものを作るのは大変、という声を耳にすることが多いです。そういう面もあるかもしれません。
でも、私にとっては、小さい方が何かと都合が良いです。ごまかしがきくし、短い時間で出来上がるし、やっぱり小さいほどに可愛いし、細かいものが好きなので。
小さすぎて見えなくなるまでは、細かなものを作っていきたいです。

帽子とセットのつもりで作っています。といっても、帽子と靴の刺しゅうの図案が、共通する部分も少しだけあるのですが、随分と違って見えるので...。
この図案は、古いHedebo刺しゅうのクッション(枕)から借りたものでした。
今は、このクッション全体の刺しゅうのコピーにとりかかっているところですが、今度は逆に大きくしすぎたようです。
201803203_201710


展示会を開いたのは昨年11月でしたが、もっとずっと前のことのように思えます。
楽しい展示会だったのですが、実は当日のことをあまり覚えていません。
それよりも、その前の長い長い準備期間、作っていた時間がとても楽しかったことを思い出します。ずーっとこのまま作っていたい、展示当日は来なくていいと思っていました。
いつも好き勝手に刺しゅうをしていますし、そこに何か束縛や制限があるはずもないと思っていたのですが、実は少し違ったようです。この時は、ただただ自分の好きな物を追い求めることができる自由? 解放? を感じていました。そんな中で物を作るのは本当に楽しいことでした。かつて、Skalsの学校で刺しゅうをしていた時と同じ心持ちだったように思います。あの頃が懐かしく思い出されました。





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