2018年3月20日 (火)

小さい靴④

赤ちゃんの靴④(baby shoes)
201803201_201710_baby_sko41 (2017年10月)

昨年の展示会のために作った、最後に出来上がった刺しゅうです。

201803202_201710_baby_sko42これも、赤ちゃん用といいながら、実際には人形が履くような小さなものです。

小さなものを作るのは大変、という声を耳にすることが多いです。そういう面もあるかもしれません。
でも、私にとっては、小さい方が何かと都合が良いです。ごまかしがきくし、短い時間で出来上がるし、やっぱり小さいほどに可愛いし、細かいものが好きなので。
小さすぎて見えなくなるまでは、細かなものを作っていきたいです。

帽子とセットのつもりで作っています。といっても、帽子と靴の刺しゅうの図案が、共通する部分も少しだけあるのですが、随分と違って見えるので...。
この図案は、古いHedebo刺しゅうのクッション(枕)から借りたものでした。
今は、このクッション全体の刺しゅうのコピーにとりかかっているところですが、今度は逆に大きくしすぎたようです。
201803203_201710


展示会を開いたのは昨年11月でしたが、もっとずっと前のことのように思えます。
楽しい展示会だったのですが、実は当日のことをあまり覚えていません。
それよりも、その前の長い長い準備期間、作っていた時間がとても楽しかったことを思い出します。ずーっとこのまま作っていたい、展示当日は来なくていいと思っていました。
いつも好き勝手に刺しゅうをしていますし、そこに何か束縛や制限があるはずもないと思っていたのですが、実は少し違ったようです。この時は、ただただ自分の好きな物を追い求めることができる自由? 解放? を感じていました。そんな中で物を作るのは本当に楽しいことでした。かつて、Skalsの学校で刺しゅうをしていた時と同じ心持ちだったように思います。あの頃が懐かしく思い出されました。





2018年3月 5日 (月)

小さい帽子

赤ちゃんの帽子(baby cap)。
201803051_201709_baby_cap1 (2017年9月)

昨年の「ふたり展」に向けて作った赤ちゃん用の帽子です。
形や大きさはあてずっぽう、でたらめです。深すぎるような気がしますし、小さすぎるのか大きすぎるのか、まるでわかりません。

展示会にはHedebo刺しゅうの新しい作品も少しは用意したいと思いましたが、それで可愛らしいものを作るのも難しく、どうしようかと暫し悩みました。
昔は、今のように「子供は子供服」という発想がなく、子供の大きさに合わせて小さく作っただけの、大人と同じデザインの服を子供に着せていた、と、どこかで読みました。大人は着ないような、いかにも子供らしい可愛いものを用意するようになったのは、わりと最近のことらしいです。
Hedeboが作られていたのもそのような時代だったのかも?と思うのですが、そのためなのか、あるいは単に手持ちの資料が少ないからか、昔の刺しゅうを本に探しても、赤ちゃん向けの可愛いデザインを見つけることができませんでした。

201803053_201709_baby_cap
デンマークで作られた昔のベビー帽や、古いHedeboの図案を参考にして作りました。
かなり目の細かい麻布を使いましたので、Hedeboとは言わないかもしれません。
それでも、“デンマーク刺しゅうもどき”ぐらいの呼び方は許されるかな?と思います--少なくとも自分ではそう思っています。




2018年2月20日 (火)

垂れ飾り

垂れ飾り(lappet)。
201802011_201708_lappet_1 (2017年8月)

襟元の飾りのつもりで作りましたが、このまま使うことなく、しまっておくかもしれません。
1年くらいかけて、少しずつ刺しました。

201802016_201709_baby_kjole_2_2昨年の「ふたり展」に間に合ったので、展示しました。
「ベビールーム」というタイトルの展示会でしたので、半ば無理やりにベビードレスの飾りとして展示しました。
このドレスは、布に余裕があって、ゆったりしたものができて良かったです。服にアイロンをかけてから、写真をとればよかったです...。
中途半端な長さの帯に作ってしまったため、胴周りには足らず、蝶結びにもできず、ただ、前にさげました。
ちょっと変な感じ?と思いながらも、もう自分では判断できなくなっていましたし、刺しゅうを見てもらうことが目的でしたので、これで良いことにしました。
それにしても、慣れない洋服作りのためか、これが出来上がってからずーっと、半年以上たった今も、頭が疲れて霞がかかったようです。

201802206_4古いボビンレース(バンシュレース?)の垂れ飾りのデザインを模倣しました。
手芸関係の本をあまり持っていないので、図案を探すのに苦労します。選択肢の少ない中で、自分で刺しゅうの図案に変換できそうなこちらのレースに行きあたりました。
ボビンレースと刺しゅうは作り方が全く違いますし、そのまま同じ図案で刺しゅうするというわけにもいかないので、「これならば自分でも刺しゅうできそう?」という絵に描きなおしました。
描いているときは「埋めるところはサテンステッチ」という考えしかなく、応じて、なるべく刺しゅうしやすいような形に単純化してしまいましたが、それでも、私の力量でサテンステッチで埋めるのは無理でした。代わって、アウトラインステッチやチェーンステッチで埋め込んでいきましたが、ならば--後から思えば--もう少し元の図案に似せて作れたかもしれないし、そのほうが良かったように思います。


3種類の植物の模様を6回ほど繰り返しています。全長80cmぐらいです。
刺し方は、なんというか、デタラメです。見本もないので、自分にできることで、自分の気に入るものに近づけるよう、好きなように作りました。
201802205_201708_lappet_2


布目を数えられるかどうか、無事に穴を開けられるかどうか、模様がどう出るか、うまく刺せるかどうか、完成させられるかどうか...ずっと不安を感じながら作っていました。
刺し方にしても、出来栄えにしても、悔やまれるところは多々ありますが、“それもすべてどうでもいい”と思えるくらい、終わった時の喜びと満足感はとても大きいものでした。
私だけの1枚です。





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