« 2010年4月 | トップページ | 2010年6月 »

2010年5月

2010年5月27日 (木)

小物入れ

サンプルとして刺し方の違う鳥を並べてみたら、このままファイルにしまい込んでおくのはちょっともったいないような気になりました。
Rimg0123_2_6
4種類の鳥。上からkors-sting(クロスステッチ)、flette-sting(ロングアームクロスステッチ?)、2通りのplatwerk(カウントステッチ?)。

細長い端切れに刺しゅうしてしまいましたので、布を継ぎ足して約20cm×20cmの袋に仕立てました。ちょっといびつなのはいつものことですが、裏の布が薄かったのかフニャフニャした感じです。
巾着型にするかずっと迷っていましたが、結局ファスナーをつけました。持ち手をつけるかどうかは考え中です。

この鳥の図案は、もともとはヘデボー刺しゅうの1つ「ルーデシュニングrude-syning」という刺し方で作られた作品の写真を見て真似したものです。
なので、もう片方の面には原作品と同じようなrudesyningの鳥を入れました。
Rimg0127_blog_3   

でも実のところrudesyningの作り方を知らないのでした。
いくつかの本によれば、布から抜き出した糸を切りっぱなしにしているようですが、普通、ヘデボー刺しゅうは可能な限り抜いた糸を縫いとめておくものなので、このような切りっ放しはとても不安になります。
以前、ゴースダルの持っているrudesyningを調べたとき、どうなっているのか見た目にはわからなかったので、こっそり穴の周りの布をひっぱってみたら、やっぱり抜き出された糸が周囲の縫い目の下に縫いこまれて、ほつれないようになっていました。
どのように処理すべきかわかりませんが、私もできるかぎり糸を残して作っています。そのため、とても面倒な感じがします。
デンマークにあれだけ多くの作品があったのですから、こんなに面倒なものではないはず、と思うのですが...?

rudesyningのrudeとは「格子窓」のような意味です。刺しゅうがrude(ガラス窓)に似ているからついた名前だそうです。
学校で、ヘデボー刺しゅうが何かも知らず ただ「ヘデボーを作りたい」といった時、ゴースダルが「何をしたい?」といろいろ見
せてくれました。その時に「rudeとはあれのこと」と窓を指して教えてくれました。
学校の窓はそれぞれが2×4=8枚程(よく覚えていませんが)に小さく仕切られた格子窓で、ルーデシュニングによく似ています。

2010年5月16日 (日)

テーブルクロス

ヘデボーのテーブルクロスlysedugが完成しました。
(完成品全体像は「ヘデボー作品集」に載せます。)


アイロンをかけて引っ張っても
布は伸びず、どうしても中央にしわが寄ってしまいます。
周縁のレースを見本のように大きく作ることができなくて、結局、小ぶりなものとなりました。全体に こじんまりとなってしまった感があります。オリジナルはもっとダイナミックですね。
作品の写真(左)と本(右)を見比べると、違っているのがよくわかり
ます。が、周りの人に尋ねてみたところでは、実物と本を見比べた時に受ける印象にさほど大きな違いはないようです。少なくともあまり気にならないようです。ちょっとホッとしました。
Rimg0108  Rimg0098

そもそも、このタイプ(udklippet syning)のヘデボーはあまり作ったことがなく、初めて作るような部分もあって、「これでいいのか」「こうすべきか」迷いながらの1枚でした。あっちこっち自分なりにちょっと変えてしまったことも良かったのか悪かったのか--。
あまり作ったことがないのは、そんなに好きではないからで、正直なところ、この作品も好みではありません。それでますます自分では良し悪しを判断できないのでしょう。

それでも、完成した時はやっぱり嬉しいもの。
あとはEllyが満足してくれることを祈るのみ。

2010年5月 8日 (土)

ドイリー

デンマークSkalsの学校からやってきた白い刺しゅうができあがりました。
下絵を洗い落としたら、ぱっと見たところきれいになりました(あくまでもぱっと見たところ)。
いつもながら この瞬間は嬉しいものです。
Rimg0109  Rimg0111
知っている刺し方の範囲内で作ってしまったためか、線が細すぎたような、全体に何か物足りないような気もします。それに、可憐な印象の模様に比して、周りがちょっと太すぎたようです。模様の位置も少しずれてました...。
それでも、とにもかくにも楽しく刺しゅうできました。

こういった、刺し方に特徴のない白糸刺しゅうを一般に何と呼ぶのでしょうか。フランス刺しゅう?
図案集やデザイナー名など出処がわかればまだしも、この図案のようにそれも知らない場合、私はそのままに「白い刺しゅう」とか「デンマークの白い刺しゅう」などと呼んでいます。
学校で作っているものはすべて、私にとっては「Skalsの刺しゅう」となります。

2010年5月 7日 (金)

Pause(ひとやすみ)

テーブルクロスが終わり、1時間以上アイロンをかけていました。
右掌にはうっすらと豆ができ、右腕は何となく痺れます。どうにも刺しゅうをする気持ちになりません。

 Cocolog_oekaki_2010_05_07_19_37 
この季節、ゴースダルはわざわざ森へ出かけ、ブナの若枝を切ってきて家に飾っていました。Cocolog_oekaki_2010_05_07_19_37
新緑は美しいものの、花ではなくて「ただの葉を飾る」という行為が私には当初理解し難く、また、それが若葉なら何でもよいというわけではなく、ブナでなければならない、ということがわかったのは しばらくしてからでした。
理由は知りませんが、デンマーク人にとって、春の初めのブナは特別のものらしいのです。日本人にとっての桜のようなものかもしれません。実際にデンマークには「桜前線」ならぬ「ブナ前線」があるそうで、どこそこでブナが芽吹いたとか、前線北上中といった情報がデンマーク中を駆けめぐる、と聞きました。
デンマークの人々は、ブナの芽生えが告げる春の到来に心を躍らせ、ゴースダルも、芽吹いたばかりのブナの枝と共に春を家に連れ込み、楽しんでいたのでしょう。
Cocolog_oekaki_2010_05_07_19_37
そんなことを思い出して、私も--ブナではなく--ケヤキの枝を飾ってみました。変に暖かく、また急に寒くなったり、今年の春らしくない春に私はかなり参っていましたが、木々は何事もないかのように生きていたことを知ります。柔らかな葉をつけた細枝は、すでに初夏の様相です。

2010年5月 1日 (土)

ドイリー

先日、デンマークの手芸学校で使っている刺しゅう布が手元にきました。しかも学校で下絵を写してきた状態で。
大きさ20cm×25cmぐらいの長方形のドイリー(lysedug)で、小さな模様が対角線上の2隅に向かい合っています。

ほかにも作るものが多々あるのですけれど、これを刺してみたくてどうにも我慢できず、始めてみました。
この麻布は、わりと厚地で質の良いものなのでしょうが、私はきれいに刺しゅうできなくて、ちょっと使いにくいと感じていました。今思えば、布が原因というより、学校で使っている太い糸(16番あたりのアブローダ)のせいだったのかもしれません。
それでも刺しゅうの先生方はこれでサッサと鮮やかに刺していましたので、単に私の腕が足りないということかも。
とにかく、この布と太いアブローダは、私にとっては最悪といっていい組み合わせです。絶対きれいに刺せないことがわかっていましたので、せめても細めのアブローダ(25番)で刺しています。

Rimg0104
れが誰の図案なのかわかりません。どういう模様なのかもよくわかりません。
あまり刺し方も知らないので、とにかく線のままに適当に刺しています。ただ、せっかくなので、学校で習ったときのように、苦手のぎこちないアウトラインステッチも使ってみました。途中から変えたので、ちょっとおかしくなってますが。
きたない出来ですが、白い刺しゅう、特にアブローダは、下絵を洗い落とすといつも大変身して印象を変えてくれるので、このように途中経過は誰にも見せるべきでないようなものでも「少しはマシになるはず」と信じて進むしかありません。

こういった刺しゅうを学校で作ってきたわけではないのですが、なんだか学校の匂いがしてくるようで、当時のことがいろいろと思い出されて懐かしくなります。
きれいに作るのも大切だけれど、そればかりにとらわれない、それ以上のことを教えてくれた学校です。

« 2010年4月 | トップページ | 2010年6月 »