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2010年9月

2010年9月26日 (日)

小物入れ

麻糸(刺しゅう糸)を入れる小さめ(?)の袋。
201009261 201009262

妙な模様ですが、昔アマーAmagerで作られた作品の図案をなぞったものです。
片面(左の写真)が天使、もう片面(右の写真)が人魚です。
どちらも空想上とはいえ、人を模したものと思うんですが、これはなんだか宇宙人のような、地球の人類とは縁のない生物みたいでした。すごい想像力と感じ入ります。

ヘデボーでドラウヴェアク(Amager Dragværk)と呼ぶ刺し方で作っています。
「ヘデボー刺しゅうを語る上で、ドラウヴェアクは欠かせない」と思うのですが、ドラウヴェアクの小物の写真がなく、ずっと気になっていました。それで最近いくつか作ってます。
飴玉でも入れたら似合いそうな簡単な袋です。

2010年9月19日 (日)

Orkisのテーブルセンター

ずいぶん前、ゴースダルの70歳のお祝いに、オーキス(Orkis;タッティングレース)で縁取ったテーブルセンターを作って贈りました。60cm×80cmぐらいの大判です。
その後、手元に戻り、またデンマークへ渡り、また戻ってきて、今ここにあります。
このたび、再度デンマークへ送ることにしました。
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ゴースダルの家には大きな楕円テーブルがあり、来客時には群青色のダマスク(おそらくGeorge Jensen damask?)のテーブルクロスを広げます。
この1枚が一番映えるのは、あのテーブルの、あの青いクロスの上だと思いますので、もう戻ってきたりせず、ずっとむこうで使ってもらえることを願っています。

糸のツヤやアイロンを考えると、洗濯しないほうが良いように思いましたが、もう十数年間放置されているので、しかたなく洗いました。アイロンは、ほとんど中央の布の部分だけをかけましたので、ピコも何もめちゃめちゃです。
見ればとても下手なものですが、テーブルに広げて中央に花を飾ったなら、出来の良し悪しなど気に留める人は誰もいないことでしょう。

最近知ったことですが、私の手(シャトル)の動かし方・糸のかけ方は他の方々とかなり違って見えます。ひとりおかしなことをしているようです。
もう記憶にはないのですが、私に御指南なされたアンブローシャス夫人も似たような作り方をしていたのではないかと思います。思えば、アンブローシャス夫人は既にたいへんなご高齢でしたので、もしかしたら多少不自由になった指で教えてくれていたのかもしれませんね。
お陰様でなんとかできるようにはなりましたので、私自身はこのままの作り方でいこうと思っています。

最初の一歩を習った後は、本を頼りに勝手に作ってきましたが、糸始末の仕方も、製図の仕方も知らず、このレースの出来も甚だひどいものです。なにより、テーブルセンターとしては糸が細すぎて、頼りない感じです。
作品について恥ずかしさはありますが、それでも、自分としては満足しています。本を見て、そこにあった写真のような感じのものを作りたくて、遠目で なんとなく それらしく できましたので。
いずれ実物にお目にかかる機会があったなら、時間をかけて、もっと丁寧に、正確に真似して作りたいとは思います。

個人的には、ぐるぐると周回して外に広げていくオーキスよりも、このように小さなモチーフをたくさん繋いだもののほうが好きです。ピコも大好きで、つい沢山つけてしまいました。

2010年9月12日 (日)

お皿敷き(マグノリア③)

コーヒーセット「マグノリア」のソーサー用のお皿敷きがあと3枚のところまできたので、その次の コーヒーカップを包む布を作りました。
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4隅の輪にヒモを通します。そのヒモを締めてカップをくるみます。
アイロンをかけることを考えると、どうしても、カップに合わせた3次元形状ではなく、平面状に仕上げたいと思いました。その他諸々思うところあり、結局、このような変な形になりました。
もち手のところを覆いきれないので、カップを重ねた時にちょっと心配ですが。
下の写真は使用中の姿です。

201009123 201009122(上方から見た図と底から見た図)

デンマークの人は「空中を縫う」といったような言い方をしますが、布も何もないところや大きな穴の中
に何の手がかりもなくレースを積み上げていく作業は難しいです。
今回は糸が細すぎたこともあって、全然きれいにできませんでした(写真が不鮮明なのが幸い...)。
台紙を使おうかなとも思いましたが、とりあえず何もなしで作ってみました。
刺し目は不揃いだし大きさはバラバラだし、要領がわからなくてひどい出来ですが、作り直す気にもならないので、これはこれとして使います。

この前に1つ作ってみたものは、カップには小さすぎました。
ほかに使うところもなかったので、大きな布を足し、ミルクピッチャーをしまう袋にしました。

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「マグノリア」の図案と、それを基に自分で描いた刺しゅうの図案が全く似ていないことを今改めて感じてます。

2010年9月 5日 (日)

糸くず入れ

卓上ごみ箱。
201009051  201009052_2 

外に持ち出すこともあるので、小さめに、蓋付きにしました。
糸くずを入れやすいように中のごみ袋の口を大きくしましたが、箱が小さいので、布の切れ端などはおさまらないでしょう。
手持ちの布を使ったので、色はちょっと・・・。それに、実物は不格好で いびつな
仕上がりになってしまいました。写真ではわかりにくいですが、糊やボンドが苦手なのでこれを使わず、布を縫い合わせて作っています。

蓋の刺しゅうは、ヘデボー刺しゅうのひとつ “Dragværk(ドラウヴェアク:「ドローンワーク」のデンマーク語)” という刺し方です。
ヘデボーの中では古く、1700年代半ば頃には既に作られていました。
通常、ヘデボーのドラウヴェアクは、ネットの中をslynge-sting(スリュンゲ・スティン:七宝かがり)という刺し方で1つ1つ埋めていきます。
昔の作品を見ると、小さな穴いっぱいいっぱいに太い糸のslynge-stingが詰め込まれていて、それでもよくよく見るとステッチ中央にはダイヤモンド形の隙間がきちんとできていて、よく刺したものだと感心してしまいます。
今回は、slynge-stingとstoppe-sting(ストッペ・スティン:ダーニングかがり? 布のほつれた部分の補修に用いられる刺し方です)の2種類を使っています。このようなドラウヴェアクは、アマーAmager地方で作られていたので、特に「アマー・ドラウヴェアク」と呼ばれたりします。

ドラウヴェアクのような布目に従う刺しゅうは、仕上がりにばらつきがなくて刺しやすいと思いますが、布がつれてしまうのが難点です。

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