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2010年12月

2010年12月26日 (日)

小さい靴

ベビーシューズ。
201012261

201012262 実際に使うことは考えず(7cmなので赤ちゃんが履くには小さすぎるらしい)、作ってみました。
同じものを大きく作り直したとしても、この形で本当に履けるのかどうかはよくわかりません。
中学生の頃に教えてもらったフェルトのベビーシューズがこのような形だった気がします。201012263
そのときはリボンで前を閉じていましたが、今回は前のひもに半透明のスナップボタンをつけて開け閉めする形にしています。 垂らしたポンポンはただの飾り。
実は大きすぎるボタンがはみ出て見えていたり、布にしわが寄っていたり、いろいろまずいところもあるのですが、下手な写真は細かいところを隠してくれて、ありがたいです。


数年前に、「ヒーダボー」という本に載っているのと同じようなベビーシューズを作りたい というご要望があって、試しに作ったことがありました(片足だけ)。
そのときの私の試作品は何となく不格好な仕上がりになってしまい、本のスマートな作品には似なかったのですが、小さくて楽しかったので、いずれ自分で選んだ図案で新しく作ってみたいと思っていました。
色を使えばもっと愛らしいものができるように思いますが、白色の場合は“可愛らしく、でも可愛過ぎず”というところがいいんでしょう、きっと。
出来上がってみると、つま先は厚みがないし、横幅は広すぎるし、今回も不格好な仕上がりです。

赤ちゃんのものは可愛くて、作っていてとても面白いです。
以前、ゴースダルがベビードレス(洗礼服)の材料の通信販売のようなことをしていましたが、こういった赤ちゃん用品を取り扱う仕事というのは楽しそうです。
私も手伝ってみたかったです。


去年の秋と今年の夏、デンマークを訪ねた際に、ゴースダルの妹さんが かつて自分の子供のために作った1枚の洗礼服に追加で刺しゅうするのをお手伝いする機会を得ました(上手にはできませんでしたが)。
薄い薄いキャンブリック?の布にシャドウステッチなどで白い刺しゅうが施された小さなドレスです。下に着るドレスも薄布で作られています。
デンマークでよく市販されているサテンのドレスのような豪華な感じはなく、とにかく薄く軽く柔らかな印象で、まさに“ホワイトワーク”と呼ぶべきもの、見るだけで幸せな気持ちになります。
裾にぐるっと木を並べて刺しゅうしてあり、妹さんは4人の子供がうまれるたびに、そのうちの1本の木の根元に新しく生まれた子の名前と生年月日を刺しゅうして、洗礼の時に着せてきたそうです。
今では、娘さんに受け継がれ、その子供3人の名前が加わりました。
最初の子の洗礼式で使ってからそろそろ50年、薄い布はかなりあやうくなってほころびもでてきていますが、まだまだ根元の空いた木が残っていて新たな名前を入れる余地はありますし、これからも大事に大事に使われていくのでしょう。
家族と共に生き、時がたつにつれて価値を高めていく素晴らしい宝物だと思います。

2010年12月19日 (日)

Inger・Jul

クリスマスのお人形。
201012_1_3   

頭は丸いドングリ、体はマツボックリで、フェルトの頭巾とスカートに綿布のエプロンをつけています。
誰が考えて作ったのか知りませんが、うつむきかげんの姿が愛らしく、とても気に入っています。

15年くらい前にデンマークで知り合いにもらったものです。
そのまま その方のお名前も勝手にいただいて、この人形を“Ingerインガ”と名付けました。

201012192 2,3年前に自分で真似して作ってみました(両脇の子)。
やはり本物のIngerちゃんとそっくりにはできませんが、フェルトにボンドを使って貼り付けるので、わりあい簡単に作れます。
手をかけるとすれば、エプロンぐらい。

その後、復活祭のIngerちゃんも作りましたので、クリスマスのIngerちゃんは“Inger・Jul(Jul
ユールは降誕祭のこと)”と呼んで区別しています。
復活祭用は、Inger・Julちゃんと基本的に同じつくりで、着物を青く変え、卵をもたせました。
こちらは“Inger・Påske(Påske ポスケは復活祭のこと)”と呼んでいます。

以来、ひそかにIngerちゃんを広めるべく、少しずつ作っては友人に送りつけています。

道端に落ちているようなものを上手に使った素朴な感じ,手作りの温かさが、とてもデンマークのクリスマスらしいように私には思えるのです。

デンマークの学校にいた頃、近くのクリスマスマーケットを覗く機会がありました。近くといっても、車で連れていかれたので、いったいどこだったのか--。どこか森の中の普通の古い一軒家で開かれているような、とてもこじんまりとした静かで家庭的なものでした。
12月のデンマークは太陽が遠くて弱々しく日暮れも早いのですが、その日は曇っていたので、まだ午後の遅くない時間だったと思いますが、家の中は殊更に暗く、でも電気はつけず、ロウソクの灯りを頼りに家の中を見てまわった記憶があります。
樅のクリスマスツリーもありましたし、手作りらしい品々やガラクタともいえそうなクリスマスにちなんだものがテーブルや窓辺を賑やかに飾っていました。
欲しいと思うようなものは特になかったのですが、どれも値段はとても安かったし、今思えば何か記念に買ってもよかったですね。
なんとなく声をひそめて話してしまうような、本当にニッセがあちこちに身を隠してクスクスと笑っているような、幻想的な場の雰囲気が印象に残っています。

2010年12月12日 (日)

クリスマスの刺しゅう④

飾り玉。
20101212

贈り物に使ったクロスステッチの図案の作品を自分の手元にも残すため、クリスマスオーナメントを1つ作りました。
3枚接ぎで、中に市販のとても軽い飾り玉?を
入れています。
本当はUdklips hedeboという刺し方で作ってみようと思って、昨年のクリスマス時期にどこかで買っておいたものですが、なかなか「これ」という図案がなく、今年も結局できませんでした。
フサがおかしいのか、変な形に仕上がったような気がしていますが、時間切れで今年はこのままに。
来年のクリスマスに再会した時にもう一度
考えます。

今年のクリスマスの刺しゅうは、これでおしまいです。
50×50マスにおさまる小さな図案のクロスステッチ(飾り玉はPetit Point)でしたが、思っていたより時間がかかりました。刺すスピード自体がノロイのでしょう。
疲れて頭も瞼も重くなってしまいましたけれど、とても楽しめました。時間に追われなければ、もっとよかったんですが...。

色を選んだり組み合わせたりするのが下手なのは自分でもわかっているので色糸刺しゅうをあまり刺しませんが、色糸を使うのも大好きです。
最近は白ばかりなので、時々無性に色をたくさん使ってみたくなったりします。が、もう暫く我慢です。
またホワイトワークの再開です。

2010年12月 5日 (日)

クリスマスの刺しゅう③

新しくできたものが何もないので、2008年に作ったKlokkestreng(ベルプル)。
201012051長い間 “ベルプル”という物の存在を知らず、はじめての作品でした。
長さは約40cmほど。

ベルプルをそれと知らずに見ていた頃、なんだか随分と長い壁かけだと思っていました。
上から下まで余白も重心もない模様やあまりにも細長すぎる形がどうにも気に入らなくて、変なものだと思っていました。

最近になって、クロスステッチのベルプルというものがとてもポピュラーなものであることを知り、「なるほど、こういうものだったのね」と思った次第です。
スカルスの学校では、市販されているようなクロスステッチをそのまま刺しゅうする人は100人に1人もいなかったので、ベルプルを作っている人もみかけなかったような気がします。

ベルプルというものの正体を知って少しだけ納得しましたが、やはり、もっと細いヒモ(ストリング/streng)状であるべきものなのでは?と思ってしまいます。
今はベルのついていないものやベルを後付けできそうもないベルプル金具も多いようで、そういったものが何でベルプルと呼ばれているのか腑に落ちません。

天使の(つもりの)図案は、手持ちのヘデボーの本(Arbeten i HedebosömというO.O.Eの本・たぶんスウェーデン語版)にあったUdklips Hedeboの作品から借りています。
日本語でないので読めませんが、“damer”とありますので、本当はいわゆる天使像ではないのでしょう。
写真によると、この実物はあまりにもよくわからない図柄なので、少し天使らしく見えるように手を加えてしまっています。

天使3体ではちょっと短すぎて金具とのバランスが悪いようでしたので、後から上の部分を作ってつなげました。でも個人的に、壁に掛ける飾りとしてはこのぐらいの形が限界--これ以上長細いのは受け入れ難い--です。
上の部分の模様は、聖堂のバラ窓と雪の結晶を想い起こしながら作りました。

やっぱりベルがついているほうがベルプルらしくて可愛いと思います。

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